「中古住宅はいくらで売れるのか」。中古住宅の売却を検討していらっしゃる方にとって、大きな関心事でしょう。
○中古住宅の買取相場の目安
○築年数別、中古住宅の市場価値と買取相場
○高く買取してもらうコツ
中古住宅の買取相場について、以上のようなポイントを解説します。
中古住宅を売却する際の主な手段として、「買取」と「仲介」が挙げられます。本題に入る前に、買取と仲介の違いを簡単に解説しましょう。
買取とは、不動産会社に中古住宅を直接買い取ってもらうことです。仲介とは、不動産会社に売却先を探してもらうことを指します。
第三者(購入希望者)を探さずに済むので、買取の方が仲介よりスピーディーな展開を期待できるでしょう。しかし、その分だけ売却価格は下がる傾向があります。あまりお急ぎでない方には、買取より仲介の方がおすすめです。
買取には「即時買取」と「買取保証」の2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
○即時買取:不動産会社に住宅をすぐに買い取ってもらうシステム
○買取保証:一定期間の仲介活動の後、売れない場合は不動産会社が買取してくれるシステム
中古住宅を不動産会社に買い取ってもらう場合、市場価値の70%が買取相場の目安になります。たとえば、2,000万円の中古住宅の場合、1,400万円が買取相場の目安になるのです。なぜ、30%も価値が下落するのか。その理由には、以下の2つが挙げられます。
○修繕費用
○不動産会社の利益
中古住宅のリフォーム費用と、不動産会社の取り分として、30%は消えるのです。
中古住宅を不動産会社に買い取ってもらう場合、市場価値の70%が買取相場の目安になります。たとえば、2,000万円の中古住宅の場合、1,400万円が買取相場の目安になるのです。なぜ、30%も価値が下落するのか。その理由には、以下の2つが挙げられます。
○修繕費用
○不動産会社の利益
中古住宅のリフォーム費用と、不動産会社の取り分として、30%は消えるのです。
中古住宅の市場価値(仲介時の平均的な売却価格)には、「築年数」が大きく関係します。中古住宅の売却価格は、「建物」と「土地」に分けられますが、「建物」としての価値は、築年数の経過と共に下落するのです。
○新築~築10年
○築11~20年
○築20年以上
築年数は、以上3パターンに分類するのが一般的です。
築年数と中古住宅の「建物」としての市場価値の関係は、以下の通りです。
築年数 |
市場価値 |
新築~築10年 |
新築価格のおよそ半分 |
築11~20年 |
新築価格のおよそ20% |
築20年以上 |
新築価格の10%未満 (「建物」としての価値は、ほぼなし) |
新築価格が3,000万円の建物を例に説明します。この場合、中古住宅の市場価値は、築10年でおよそ1,500万円、築20年でおよそ600万円、その後は300万円未満になるのです。
中古住宅の買取相場は市場価値の70%ですから、買取価格はさらに下がるのが一般的です。
○中古住宅の買取相場=市場価値×0.7
上記計算式で、おおよその価値が推測できます。たとえば、新築価格が3,000万円の建物の場合、その買取相場は築10年でおよそ1,050万円、築20年でおよそ420万円、その後は210万円で売れれば大成功、ということになるでしょう。
○買取保証を利用する
○1月~3月に買取してもらう
○複数の不動産会社に査定を依頼する
以上が、中古住宅を少しでも高く買取してもらうコツです。
すぐに買い取ってもらう(即時買取)のではなく、少しでも仲介期間を設けた(買取保証)方が、買取価格は上がる可能性があります。新生活が始まる直前(1~3月)は、需要を見越して買取価格が上昇する傾向があるようです。
中古住宅の買取価格は、不動産会社によって異なります。複数の不動産会社に査定を依頼することで、最高価格や最低価格はもちろん、適正価格も判断しやすくなるでしょう。
2022年9月時点における、登別・室蘭エリアの中古住宅の買取相場は以下の通りです。
○登別:1,280万円
○室蘭:1,040万円
買取価格の最近の動向として、登別は価格の上下動に若干の幅があります。室蘭は横ばい状態が続くのが特徴的です。
※参照元:SUUMO「一戸建て売却価格相場」