○不動産の買取保証とは？
○買取保証のメリット・デメリット
○買取保証が向いているのはどんな人？
不動産の買取保証について、以上のポイントを解説します。
不動産の買取保証とは、「仲介」で不動産が一定期間売れなかった際に、あらかじめ取り決めた額で不動産会社が「買取」をしてくれるシステムです。仲介とは不動産会社に買主を探してもらうことを、買取とは物件を購入してもらうことを指します。
不動産の売却において、「仲介と買取」の「いいとこどり」が可能なのが、買取保証と言えるかもしれません。買取保証の担保としては、不動産会社との間で保証契約や覚書を交わすのが一般的です。
○売却期限が確定している
○予算の計画がたてやすい
○仲介手数料が不要になる
○契約不適合責任が免責される
不動産の買取保証には、売主にとって以上のようなメリットがあります。
単なる仲介とは異なり売却期限（不動産会社の仲介期限）が設定されるのは、売主にとって大きなメリットでしょう。売却期限は、基本的に3ヶ月です。いつまで経っても売却先が決まらないことに起因する、不安や精神的なストレスがありません。
買取保証を付けると、不動産会社により買取金額が設定されます。最低でも不動産会社が設定した金額を下回ることはないので、予算の計画がたてやすくなるのもメリットです。
売り出し価格は自由に設定できます。不動産会社が提示する金額以上に、価格設定ができるのもメリットでしょう。仮に高めの金額を設定して売れ残っても、最終的には不動産会社が提示した金額で買取してくれるので、予算計画には大きな支障を及ぼさないはずです。
買取保証を付けずに不動産会社へ仲介を依頼し売却できた場合、「売却金額の3％＋6万円」の仲介手数料が発生します。たとえば、不動産が1,000万円で売れた場合、36万円の仲介手数料が発生するのです。
買取保証で不動産会社に買い取ってもらった場合、仲介手数料がかかりません。不動産売却は大きな金額が動くので、仲介手数料が不要になるメリットは大きいはずです。買取保証で本来なら必要となるはずだった経費を、節約できるとも言えるでしょう。
買取保証のメリットに、契約不適合責任の免責も挙げられます。契約不適合責任（瑕疵担保責任）とは、売買契約書に基づき、欠陥品を売った時に売主が一定期間背負う責任です。
簡単に言えば、重大な欠陥があると知りつつ不動産を売却した場合、売主は買主へ補修費用を支払う責任があります。
買取保証において不動産会社が提示する買取金額は、物件の瑕疵（かし：問題があること）を考慮した上での金額設定として扱われるのです。引き渡し後に瑕疵が見つかったとしても、不動産会社の見落としによる過失となるので、売主は責任を問われません。
○売却価格の設定が相場より低い
○不動産会社を途中変更できない
不動産の買取保証には、売主にとって以上のようなデメリットがあります。
買取価格が保証される分、単なる仲介に比べて売却価格が相場の70～80％程度に抑えられるのがデメリットです。確実性はあるものの、買取保証により資産価値が減少するとも言えるでしょう。
不動産会社を途中で変更できないのも、買取保証のデメリット。
そもそも不動産会社にとって、仲介や売買は成功報酬です。契約が成立して、はじめて不動産会社は利益を得られます。3ヶ月限定で買主を見つけるのは、いくら不動産会社がその道のプロと言っても至難の業です。
買主が見つかず無報酬で終わるケースも少なくないため、不動産会社にとってはかなりリスキーなシステムでもあります。不動産会社によってはあまり熱心に仲介をせず、最初から相場より安い金額で自社買取を想定するケースも多いのです。
不動産会社を途中変更できないので、熱心に仲介活動をしてくれる業者を選ぶのが成功の秘訣。当社は登別・室蘭エリアの買取保証で、確かな実績を誇ります。買取保証をご検討される方は、ぜひ一度ご相談ください。
買取保証のメリット・デメリットを踏まえると、「転勤」「離婚」「相続」のように、「一定期間内にある程度の値段で不動産を売却したい方」に向いているシステムと言えるでしょう。
