○賃貸保証会社とは?
○審査で何を調べられるの?
○メリット・デメリット・注意点は?
賃貸保証会社について、皆さんからよく頂戴する質問についてお答えします。
賃貸保証会社とは、入居者の家賃を大家さんに保証する会社です。平たく言えば、親族などの代わりに、連帯保証人になってくれる会社を指します。利用するには保証金が必要ですが、入居時における保証人探しの煩わしさからは、解放されるでしょう。
賃貸保証会社と提携することで、家賃滞納が発生しても、大家さんは確実に家賃を回収することが可能になります。大家さんにとって家賃の滞納は、経営に直結する非常に悩ましい問題です。家賃保証会社の利用を条件に、部屋を貸し出す大家さんが増えつつあります。
賃貸保証会社には、何を調べられるのか。主な審査項目と、その特記事項をまとめました。
審査項目 |
特記事項 |
職種や雇用形態 |
「正社員or非正規社員」など |
勤続年数 |
3年以上が目安 |
年齢 |
未成年は不可 |
収入 |
多いに越したことなし |
収入と家賃のバランス |
家賃の目安は収入の3分の1以内 |
過去の履歴 |
家賃滞納の有無 |
以上の他に「本人確認」のため、賃貸保証会社から自宅や職場に、電話がかかることもあります。
「審査には、何日かかるのか」。これも、皆さんからよく頂戴する質問です。
3日~1週間程度が、一般的な日数でしょう。ただし、審査にかかる日数は人それぞれ、千差万別です。人によってはすぐに終わる場合もありますし、人によっては1週間以上かかる場合もあるでしょう。
「過去に家賃の滞納履歴が少しだけある」といった具合に、審査項目に多少なりとも引っかかると、慎重な調査が必要になります。その分、審査日数は長引くかもしれません。本人確認に手間取った場合も、審査日数は長引く傾向があります。
審査に必要な書類は、以下の通りです。
○家賃保証会社への申込書
○身分証明書のコピー
○収入証明書
○在籍証明書
身分証明書には「免許証」や「マイナンバーカード」などが、収入証明書には「確定申告書」や「給与明細」などが該当します。在籍証明書は会社の人事や総務部に依頼すると、発行してもらえるはずです。
賃貸保証会社の審査に落ちる確率は、5%前後とされます。10~20人に一人は、落ちる確率です。一般的に、「独立系の家賃保証会社は審査が甘い」「信販系の家賃保証会社は審査が厳しい」と噂されます(あくまで噂です)。
○収入と家賃のバランス
○滞納履歴
審査落ちの理由は公表されないので、断定はできません。しかし、落ちた方の傾向を見ると、理由として上記いずれかに引っかかるケースが多いようです。家賃が収入の3分の1を超える場合や、過去に家賃を滞納した場合は、審査通過が厳しいかもしれません。
現在無職でなおかつ、内定の見込みも立っていない方が審査に通るのは、かなり厳しいでしょう。犯罪歴があると、かなりの確率で審査に落ちるようです。
賃貸保証会社を利用するメリットは、「連帯保証人が不要になること」です。お部屋探しにおいてネックになるのが、連帯保証人探し。家賃が払えなくなった時、家賃を肩代わりしてくれる人物を探すのは、かなり大変です。
自分にかなり近い親族(親兄弟)が、連帯保証人になるのが一般的ですが、誰しもが親族と良好な関係を保っている訳ではありません。仮に関係が良好でも、事実上、連帯保証人の依頼は、もしもの場合に借金の肩代わりを依頼するのに等しい行為。
連帯保証人探しは、あまり気が進まない行為のはずです。このような懸念をすっ飛ばして物件を借りられるのは、大きなメリットでしょう。
賃貸保証会社を利用するデメリットは、賃貸契約時に保証料として、余分な金銭負担が増えることです。
料金設定は会社によってさまざまですが、最初の契約期間の保証料は、家賃の0.5~1ヶ月分が一般的。契約更新時には別途、更新料が必要になります。更新料の目安は1万円、もしくは家賃の10~30%程度が相場でしょう。更新は、1~2年おきにやって来ます。
賃貸物件には、「保証人不要」との条件が付いた物件が多数あります。ちなみに、SUUMO北海道版によれば、登別の全賃貸物件(905件)のうち、304件が保証人不要物件です(※)。全国的にも、保証人不要物件は増加傾向にあります。
保証人が不要な代わりに、保証会社への加入を義務付けているケースが、現実には多いようです。「保証人不要」という文言を、そのままストレートに受け取って、後で「話が違う!」とならないよう気を付けてください。
※参照元:SUUMO「登別市の賃貸住宅」
https://suumo.jp/chintai/hokkaido_/sc_noboribetsu/nj_112/